2020年10月22日
無理な注文
あるお客様からのお問い合わせ…
駅から徒歩10分圏内
予算4000万円
50坪以上
土地を探されるお客様のキーワードはこの3つでした。
どの駅から徒歩圏なのかは、あえて出しませんが、一言で言いました。
『ご希望はわかりましたが、そのリクエストにお応えすることはできません!』と。
お客様の欲しがる土地を探すのが不動産会社の役目?
一理あると思います。
でも、その条件が100人のお客様からリクエストのある内容だったら?
実際に、ご希望に沿う物件が売りに出たときに、そのお客様に物件の紹介を差し上げましたところ、そのお客様から購入申し込みはいただけませんでした…何故なら、そのお客様のご要望は理想論だったからです。
理想と現実は違う!と気づかれたのか?結果、ご希望される地域からかなり外れた物件をお求めになられたようです。でもそのお客様からはっきり言われました。『自身の希望が現実離れしていたことに気づきました。結果、自身にとって最良の物件に巡り合ったので決めました!』と。
不動産会社の役目は、お客様の要望を100%否定するのではなく、限りなくご要望に近いものをご紹介すること… できないものはできないとはっきり言った方がいいと、この時気づきました。
買取物件を探しています!という業者の声
利益の上がる物件を探しています!とは言いません。
心理的瑕疵があっても可
夜逃げ・残置物があっても可
境界整備ができなくても可
これらの諸条件を緩くする代わりに…「高くは買えませんよ!」とはっきり言われます。
ごもっともな話です。
でも売りたい人にとって、藁をすがる想いの時もあります。
やはり「無理な注文」は受けるべきではないですね。