2023年11月11日
住宅ローン事前審査における注意点
住宅ローンの事前審査は、物件購入時の必須事項ですが、気をつけないと実際に融資ができない事案も。
今回はその話題について記載いたします。
自署していないと、筆跡でNGになる!
本当にあった事案です。
お客様は、自署しなければいけない書類の記載事項を妻に代筆をしてもらいました。
その後、その事前審査は承認が出たのですが…物件に問題が生じ、結果購入することができませんでした。
後日、別の物件で弊社が同一金融機関に再審査を求めたところ、「筆跡が違う」ということが判明。
代筆でもいいなんて言う不動産業者は絶対利用するべきではありません。
住宅建築業者にありがち…審査書類の代筆
本来借入希望者が自署しなければならない箇所とは・・・
氏名・住所・生年月日・勤務先・年収・借入希望額・借入期間
これらは最低記載事項です。
この部分を、今から30年前の大手ハウスメーカーは、住宅金融公庫の申込み書類をお客様に代わり記入していた事案がよく見かけられました。
今では考えられない話です。
しかしながら、実際に今でも一部建築業者では、慢性的に行われている様子です。
もし、これが理由で融資が受けられなかったら、どうされますか???
金融機関にも問題が…
個人情報保護法の観点から、住宅ローンの事前審査結果は、原則本人様、そして本人様が許可した業者(この書類を持ち込んだ業者)になると思います。
土地購入をする場合は、基本不動産業者が
建築をする業者の請負に伴う借入は、建築業者が提出するものだと思いますが、何故か?不動産業者が持ち込んだ建築業者の名前の記載がない融資事前審査申込書の審査結果を、不動産業者には知らせず、過去に審査書類を提出していた建築業者に知らせる事案がありました。
明らかな違法行為です。
今回はその金融機関名を公表しませんが、あってはならない事態です。
リアルアイでは、そのような事案が生じた場合、徹底的に原因追及をする考えです。
金銭消費貸借契約をするまでは、あくまでも仮なのです・・・
事前審査が通ったから、車買っちゃった・・・なんて言う話は言語道断です。転職する予定があるなら、融資実行後じゃないとNGです。
昨今問題視されている企業にお勤めの方でも、融資実行後に全額償還は言われませんが、虚偽の申込みをしたりすれば、即アウトになりますのでご注意ください。
金銭消費貸借契約=つまりお金を正式に借りるという契約を締結し、実行されるまでは、注意が必要なのです。
元金融マンの息子だったので…
金銭の貸し借りには厳しく育てられました。
そしてこの業界に入ってからは、どちらかというえば固い仕事を中心に行ってきました。
危ない橋はわたらない・・・間違った対応はしないように心がけております。