2023年01月19日
土地:空き地=売物件ではない
建物の解体工事のご相談を頂くと、周辺隣地などからお問い合わせを頂くことがあります。
あの物件は売り物??
今回はそんな話題から…
解体業者に問い合わせが入る!
あの土地は、何か計画があるのですか?
周辺の土地を購入している法人や地主から興味津々なお問い合わせがあるようです。
今回は弊社管理地としての看板を設置していた期間が約3か月
そして解体工事が終わり、更地になった段階で…
【購入を検討したいのですが…】というお問い合わせがありました。
通常、購入を検討したいといえば、『高く買っていただけるもの?』と錯覚します。
しかし土地には相場というものがあります。
購入希望者は「1円でも安く…」売却する地主は「1円でも高く…」その穴を埋めるのが仲介業者の役目なのですが。
どうしても欲しいなら、2割以上高くなることも…
対象地は間口の広い商業地…喉から手が出るほど欲しいという場所だったのかもしれません。
残念な話、小粒の土地を買い集めて大きくする手法ですとどうしても資金力がいります。
一般の方には不向きな話ですが、事業用地となればあり得る話です。
そして先日も南向きの土地の解体整備工事をしていたら、やっぱり言われました。
「この土地、売っていただけませんか?」
条件のいい土地であれば、高く売れると思います。
なので、今回は「高く買っていただけるのであれば、喜んで売ります!」と。
結果は???
周辺相場よりも安い金額の提示があり、お断りさせていただきました。
どうしても欲しい土地なら2割高く出しても買え!とよく言われます。
2割高く?が目線かどうかは別ですが、昔から言われる話ですね。
空き地=売地?
答はNOです。その人にとって所有する不動産の有効活用をうまくしていないだけだと思います。
何でも売地にしてしまう不動産屋さんもいます。
今のリアルアイ本社の建っている土地の北側隣地は、かつて貸付地でした。その借主が所有する土地が売りに出た際に、「借地・売買相談可」という記載をしたチラシが配布されていました。
ありえない話ですが、当時「売ってほしい」という話は地主には届きませんでした。
何でも飛び込んで売り物にしてしまう不動産業者もいます。「管理地」という記載の看板を立てただけで「売らしてほしい」という事案も結構ありました。
結論…「空き地は売り物ではありません」「空き地というだけで、売り物とならないことがあります」
誰もが買いたくなる土地は高い
土地はその周辺の環境の変化により、価格も変わってきます。
例えば、同じ100坪でも間口の広い土地であれば、商売に適すものとなりますし、間口の狭い土地であれば、奥行が長くなるので分割しての売却も困難となります。
誰もが買いたくなる土地=やっぱり高いんですよ。
値段が安いから問い合わせのある土地、例えば調整区域の農地などは、誰もが買えないのです…
建物が建てられますか?と問い合わせがありますが、「要件を満たす方であれば…」とお伝えすると、ほとんどの方が「買えません」
逆に対価が安くとなれば、お問い合わせ数は激増します。
駅徒歩5分、周辺相場が坪100万円の場所で坪40万円の土地が出てきたら…すごい問い合わせです。
過去に嫌悪施設の近くで出ていた物件がまさにそうでした。
結論、誰もが買いたくなる土地は高いのです!