土地:旧市街地に多い越境問題

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2023年01月18日

土地:旧市街地に多い越境問題

新築する前に境界整備を!

リアルアイが管理していた一宮市大江の土地は戦災復興で区画整理をした場所です。
そのため、従前の建物が建っていたところをできるだけ取り壊さずに境界整備をした経緯があり、昔から、『土台切り』という手法で境界が定められていました。

近年の建築では「敷地境界線から50センチ離して…」という民法の定めで、各建物がお互いに隣地へ越境しないように行われるようになっているのだと思います。

しかし、この建築前に境界整備をきちんとしないとどうなるのか?
この時、新築をしようとされた隣地は、自己の境界整備を怠り、隣接する土地に越境する勢いで施行されるという事案が生じました。

当時、境界整備をされずに建築が始まり、そして工事差し止めをする何とも言えない事案に発展した事件は、過去に建てられた建物が土台も含めて越境しているということが判明する次第になりました。 
 

屋根が越境…

今回の対象は屋根瓦約2枚分が越境している事案
今の建築ならありえない話です。

そして、この建物の奥にある別棟は、土台が完璧に越境している状態。
これを見逃すのもどうか?と思います。

今回、隣接する建物の解体が終わり、外構工事を行う際に判明した事案、隣接する土地の外構工事に支障をきたすという理由から、越境部分の治癒を求める事態になりました。

しかし、土台は・・・治癒できません。こんな建築をする工務店はやっぱり問題ありだと思います。

やっぱり境界杭は重要なんです。
旧市街地なら当たり前の越境問題ですが、坪単価の高い都心部ですと、大問題になりかねません。 
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