融資利用特約の持つ意味…

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2020年07月03日

融資利用特約の持つ意味…

〇融資利用の特約とは…
融資利用の特約とは、事前融資申し込みをして、仮承認のでた金融機関に対し、本申込みをすることで、その融資が不可となった場合に、売買契約を解除することができる内容です。

A銀行、B銀行で融資事前審査を出し、承認が得られているが、金利等の関係でC銀行に申込をする場合についてです。

A銀行⇒仮申し込みから仮承認まで2日でした。
B銀行⇒仮申し込みから仮承認まで3日でした。

これらを鑑み、不動産会社は、どこの金融機関でも融資はできそうと判断できれば、契約締結から速やかに融資申し込みをしていただければ、十分間に合う期日設定で準備を進めております。 

C銀行⇒仮申し込みから承認が出るまで7日以上要して、まだ仮承認が出ていないと仮定します。 

実際にあった話ですが、お客様からの申出で融資先を変えることは問題ないのですが、買主がこれをどうとらえるか?にかかっていると思います。

融資条件は金融機関ごとに異なる

〇金融機関の金利は毎月、金融機関ごとに異なる…

そのため、あとから申し込みをしたほうが、融資金利が安くなるケースも多々見られます。
問題は、残金決済期日までに融資金が確保できるか?だと思います。

お客様の都合で著しく遅らせてしまうと、どうなるか?
融資利用の特約による解除は受けられません。 
〇売買契約には期日がある…

ある大手不動産会社が締結した契約書を見ると、引渡期日が土曜日の設定になっていました。
金融機関が開いていない!
この場合、どうやって取引をするのでしょうか?

1.前日までに担保がないことを確認し、登記申請は月曜日に行う。
2.お金のやり取りは、現金または預金小切手で支払う。

これらが整えば可能なのは言うまでもありません。

しかし、担保設定されている物件の抹消手続きを同日にするという場合においては?
事実上不可能となってしまいます。

これと同じで、期日設定をしているものを簡単に延ばしてほしいというお客様がいますが、基本NGだと思ってください。もし、それが契約前に決まっているのであれば、契約前に申しでするべきです。

ゆとりを持った期日設定で、前倒しが基本です。 
〇いい加減な金融機関担当者にあたると…
この期日を報告されないまま、放置されることも。 
それでも、その金融機関を!となれば、お客様自身の責任と手続きで行っていただくことになります。

リアルアイでお取引をさせていただいている金融機関は、そういったトラブルのないところとしかお付き合いはありません。

よく、建築業者指定の…といって同じような説明を受けることもあるようですが、
その建築業者が責任をもって期日内に手配をしていただけるか?保証を求めてみてください。
必ず、「期日内に手配ができない場合がある」と言い出すと思います。

先述一例であった話です。
A銀行⇒融資事前審査依頼の2日後に事前承認回答
B銀行⇒融資事前審査依頼の3日後に事前承認回答

それぞれの金融機関の貸し出し条件が異なります。
仮に、 それでもC金融機関を建築業者がおススメした場合です。
差が生ずるのは、金利です。
しかし、一部繰り上げ返済をしたりするケースはどうか?
あるいは、保証料をゼロにした場合はどうか?
細かく分析してみると、どこの金融機関も差があまり生じません。
となれば、事前融資承認の出ている金融機関で本申込みをしてくださいとお願いするのが仲介業者の立場です。 
それでもC銀行でとお客様が言われれば、お申し込みをしていただくのは構いませんが、融資利用特約が得られないという部分を理解していればいいのですが…
 おそらくそれは理解していただいておりません。
ご契約時にも、そこまでに決まらない場合は、AもしくばBで手配をしてくださいとお伝えをしているのが通常です。

肝心のC銀行ですが、融資事前審査から7日経過しても回答がありません。
「何か問題があるのですか?」と聞いても、答えてきません。
こちらから連絡をして、はじめて「まだ本部の承認がない」という回答でした。
しかも、電話は若い金融機関担当者?携帯電話へ直接かかってくる次第です。
何故固定電話でかけてこないのでしょうか?
弊社から金融機関への連絡は基本固定電話から固定電話へかけさせていただいております。
会社と会社の取引だからです。
ちなみにA銀行も、B銀行も融資に関する連絡は基本固定電話からかかってきます。 
明らかに出先だというケース以外は、急ぐ用事でないので。
 
さて、それでもC銀行を利用したいと買主様が希望されたとします。
金利の問題だということですが、もし期日内に資金調達ができなかった場合、だれが責任を取るのでしょうか?

仲介業者の立場としては、建築業者様のお力も借りることになると思います。
一方、売主様もいます。
無責任な対応をされれば、当然その業者との取引はありません。 

この案件、お客様の希望を優先しますが、無責任な契約締結は仲介業者はできません。
建築業者任せにするのは、やはり不安が付きまとうと思います。 
 

結果論…資金調達ができればいいのですが!

〇期日は守りましょう!
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