ウッドショックが与える新築住宅供給問題

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2021年06月16日

ウッドショックが与える新築住宅供給問題

「ウッドショック」というキーワードを最近よく耳にします。
木材価格が急激に上がり、軒並み新築業者は施工単価を上げるというお話を。

アメリカの住宅需要増がもたらした結果…

コロナ禍で「新しい生活様式」を取り入れた環境で、大きく変わったのが住宅需要。
特に、テレワークによる在宅率のアップで、より快適な住宅を求める需要が増加。
そして、景気低迷による金利下落。
さらには、世界的交通インフラの減便による輸送コストの増加や輸送スピードの遅延、これらがもたらした要因から需要ひっ迫する結果に。 

輸入材に頼る結果、国産材の供給減も…

昔ながらの建て方をしている住宅は国産材を用いていますが、近年のローコスト住宅の大半は集成材や海外からの合板等を用いている関係から、国産材の供給源につながっています。
いまさら、海外から仕入れができないからと言って、国産材を供給するための増産ができません。 

鉄骨系住宅メーカーへの影響は暫定的だが…

内装材の多くは、やはり集成材や合板を用いているケースが多く、コストを抑えるために輸入材を使用しています。
メーカーの大半は無垢材を用いていません。
何が足らないのか?しばらくはひっ迫した状況が続くのかもしれません。 

建築が遅れることを理由に、土地の決済も影響が生じるか?

通常土地の売買契約を締結する際には、ある程度住宅メーカーや工務店などが資金計画をつくり、土地+建物の総額で融資を利用される方がほとんどです。
しかし、土地は入手できたものの、建物の建築着工が材料入荷ができずに遅れると…その間、建物着工ができず、金利を支払うことになりかねません。
殆どの一次取得のお客様も、賃貸賃料と住宅ローンの二重払いは避けたいと考えると思います。となると、完成した物件から成約している傾向は今も続いてしまいます。

すると、土地は売れないのでしょうか? 

断った建築業者から何度も問い合わせがある…

リアルアイのポリシーとして、建築業者の担当者が問合せをしてくる際には、固定電話でお願いをしたいと何度も言っています。
しかし、モラルのない建築業者は、携帯電話で連絡をしてくることがほとんどです。
一部大手ハウスメーカーは、固定電話がないというお話もあるようです。

しかし、弊社のポリシーは曲げません。
「お客様から聞いてほしいと言われた…」という理由が大半ですが、土地が決まらない限り、建築業者の出番はありません。そして、その建築業者が「ウッドショック」を理由に、土地の契約内容を左右するような商談を進められるとするなら…

売主様にとっては全く関係のない話です。
そのような業者とのご縁はないものと思っています。
従って、「お問い合わせをしたいお客様から直接ご連絡ください!」と申しています。
それでも「お客様からお問い合わせはありません。」つまり、検討する顧客が本当にいるとは思えません。 

リアルアイは、中々売りにでない一宮市中心部の土地の管理をしています。

中々売りに出ない、一宮市中心部
仮に売りに出てきたとすると、相場価格よりもびっくりするくらい高い値段…
そしてその価格でも、買いたい!という方が出てくるのですから、凄いですね。

リアルアイで新たに管理する「一宮市大江」の土地、もし売却するなら??と相談を差し上げたところ、『価格は相談』ということなら、応じられるかも・・・という感触です。

高値なら売りますが…、相場一辺倒の値段では売りません!ときっぱりされていました。 

不動産売却の基本は、需給関係に影響する。

ウッドショックで一番大変なのは、大手パワービルダーだと思います。
軒並み建築費が上がったこともあり、供給価格が上昇…
ということは、景気がそこまでよいとは言えず、やはり土地の価格に影響を及ぼすのではないか?と危惧しています。

一方、好立地の物件については、市場価格よりも高値での取引がまだまだ見込めます。

不動産を売却予定の方、リアルアイへご相談ください。 
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