周辺の住民の皆様にどうしてもご迷惑をかけてしまう恐れのある建物解体作業
リアルアイは、不動産取引時において、後日トラブルを起こさないように、細心の注意を払って建物解体のお話があった際に、業者を選定しています。
今回は、先日借地契約の終了を前提とした建物解体現場での話です。
地中埋設物
敷地内を全て掘り返して確認していきます。
地中埋設物
重機で1m掘っただけで、ご覧のとおりです。
不動産業者が売主となる場合…
不動産業者に限らず、売主は基本契約不適合責任が問われます。
地中埋設物の有無確認は、売主の責務、これらを最初から免責して取引を行うこともありますが、不動産業者が売主となる場合は、告知がなければ基本責任を問われてしまいます。また買主の立場に立ってみれば、余分な費用が生ずるために、建築計画等に障害が発生する場合、その責任の所在を問われることも。
従って、建物解体時においては、地中埋設物確認を必ず行うようにしております。
地中埋設物の有無確認を解体業者にお願いしても、全く動こうとしなかった場合にどんな問題が起こるのか?
後で必ず揉める要因となります。
不動産業者が売主となる場合は、基本これらの障害を取り除いた商品として販売をすることが望ましいと考えています。
解体業者のモラル…
どうしてもご迷惑をおかけしてしまう作業、これらを少しでも取り除くために、いくつかの注意点をもって作業されていると思います。
あなたならどの業者に依頼しますか?
○安い業者?高い業者?
○日本人作業員?外国人作業員?
○その業者の作業現場を見て?
安い業者?高い業者?
解体業者はどこも自社で受注を受けるために、いろいろなところでコストダウンを図っています。
どうしても避けて通れないのが、産業廃棄物の処理の仕方。
木材、鉄、コンクリート、瓦、その他部材に応じて分別を行い、各廃棄場へ運んで処分をしてもらうわけですが、一番高いと言われているのが、人件費。
その人件費を抑えようとすると、外国人労働者を使ったりしている会社も・・・
ただ、外国人労働者全てが悪いわけではないです。
もちろん、日本語が通じての話ですが…
安い業者には訳がある?
高い業者にも訳がある…
そう捉えて、依頼時には複数の見積もりを取得しています。
日本人作業員?外国人作業員?
日本人だから安心とは言えません。
日本語を話すから大丈夫という人もいますが、逆もあります。
問題は、キチンと施主の意向が伝わること…
なので、依頼する会社の質はそこで差が出ます。
残念な話だったのは、今回、地元一宮市の業者、日本語を話す作業員でありながら、まともな作業をしていないところにありました。
その業者の作業現場を見て?
やはり、きれいな作業をするか?そうでないのか?は差が出ます。
リアルアイは、解体作業中に何度も現場に足を運んで確認をしています。
見えないところで何をやるか?わからないからです。
今回地中埋設物撤去作業を依頼した業者の方は…
「いい加減な解体業者がまだまだ多い」
「これらの業者のせいで、きちんとした作業をしている業者に対するイメージダウンにつながる…」「ありえない現場の状態ですね!」ときっぱり!
悪徳解体業者をなくすためには…
そう言って、お話をいただいた名古屋市の解体業者さん。
今日の現場は、以前に借主が手配した業者とは異なります。
現地を見られて「絶句」されていました。
「これはひどい!」と。
そして、言われました。
「ここは日本人作業員でした?」と。『日本人作業員であった』と伝えると、驚きの話でした。
「施主から本件の費用を頂いていないので、できない」という理由で、地中埋設物の有無を確認に出かけた際にも、一切試掘をしてもらえませんでした。
さらに、施主から「午前10時に現地で…」と言われて出向いても、その担当者は現地に来ませんでした。(施主は遠方在住のため、訪問できないと聞いていましたが、代わりに、解体請負工事を担当したものが現地に来ると言っていたので1時間待っていましたが、来ませんでした。)
あなたなら、このような業者に仕事を依頼されますか?
リアルアイが手配させていただいた業者でのトラブルは、基本業者との契約に基づいてきちんと対応をしています。
木造住宅解体工事費補助金について
一宮市においては、「木造住宅解体工事補助事業」として、一定基準の耐震性を満たさない住宅に対して、解体工事を行う際には、その費用の一部が補助されます。
※一宮市 ホームページより…
URLはこちら!
○補助対象となる建築物は…
延べ床面積が30平米以上あるもの。
一宮市が実施する「木造住宅無料耐震診断」の結果、総合評点が0.7未満と判定されたもの。
建設工事にかかわる資材の再資源化に関する法律(平成12年法律第104号)に基づき、適正な分別解体、再資源化等を実施するもの。
これらを全てを満たした旧基準木造住宅が該当となります。
○補助金の交付額は…
補助対象工事に要する費用の23%(上限20万円)
※先着順 200戸
一宮市木造住宅無料耐震診断 実施までの流れ
1.申込
一宮市各庁舎・出張所などで配布する所定の申込用紙に記入、申込用紙を受け取った場所もしくは住宅政策課へ提出。電話での申し込みも可(一宮市 まちづくり部住宅政策課 ☎0586-85-7010)
2.耐震診断医派遣のお知らせの発行
申込から新参実施まで1~2か月かかることもある。
3.診断日時の打ち合わせ
診断の際は立合いが必要
4.診断の実施
診断員が現地に!
5.診断結果の報告
書類にて報告されます。
悪徳解体業者に依頼してしまうと…
残念な話、余分な費用が生じてしまいます。
見積もりには必ず以下の文面が記載されています。
「地中埋設物が発見された場合、別途処分費用を申し受けます」
最初から、この埋設物があるかどうかは不明です。しかし、これらを記載している業者の大半は、総額いくらで取壊しを行うのか?がポイントとなりがちで、この費用を見過ごしてしまう場合がほとんどです。
重機を再度回送すれば余分な費用が生じます。日程優先で作業を進める会社もあります。
なので、ゆとりを持った計画でお話を進めていくべきだと思います。
作業終了時の立会いが行われない会社とは絶対に契約をするべきではありません。
今回の記載は、地元一宮市の解体業者が、依頼者の意向を全く聞く耳を持たずに、不完全な状態で重機を引き上げてしまったところに問題があります。
周辺道路の清掃も行わないまま、そして公道にはキャタピラの跡が・・・
税金で作った道路の舗装を傷つけて知らぬ顔は許せません。
新たに依頼した業者は、これらの問題を解決していただくために、弊社が手配をさせていただきました。
もちろん、弊社と地主様、借主様双方の間に立った内容に基づくもので、単に「安い」と思って契約をした会社が実は他と比べても相当高かったという話、そして最初からご相談をきちんといただいていれば、もっと丁寧な業者にて安価にできたのではないか?と感じるところです。
リアルアイは、一宮を元気にする不動産業者として、このような悪しき業者との取引は絶対に行いません。ご安心ください。