間違いだらけの家づくり

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2021年07月27日

間違いだらけの家づくり

毎月の返済額は、家賃以下だから…
そういって、セールするするのは、不動産会社もハウスメーカー・建築工務店も同じかもしれません。大学卒業後、不動産業界に入った新人駆け出しだったころの伊藤は、名古屋通勤圏の新興住宅地を担当しながら、先輩社員の対お客様との折衝を聞きながら、自らのクロージングパターンを作っていきました。

そして、伊藤が実際に購入の取引をしたお客様で、「返済が苦しいから売る!」と言われた方は、自営業者を除いて皆無です。サラリーマンの方で、「転勤が決まったので、処分したい」と再度売却依頼をいただくお客様はありましたが…

そんな事情の中、ハウスメーカーや建築工務店の営業の信じられないセールスの方法を、実際に退官したので語ります。
 

建築予定地があるかないか?で対応が変わる…

親の所有する土地に家を建てる
身内の所有する土地に家を建てる
現在の古くなった自宅の建替を検討している

この場合ですと、建築地は固定されるので、悩むべき話は、いくら必要なのか?だと思います。
TVCMをやっている大手の会社は、イメージアップが上手ですし、やはり「高級感」があります。
一方、地元に根付いた工務店などは、個々の特徴を生かし…大手に負けない提案力があるのではないか?と感じています。

実際、弊社の本社社屋を建てる際にも、建築予定地は決まっていましたし、あとは自己資金で建築するか?借入をして建築するか?で変わるくらいだったです。

となれば、建築する会社も真剣です。

見えない費用1.地盤調査⇒地盤改良

不動産業者が土地を売却する際に、重要事項説明の中で必ず記載する文面があります。
 
「対象不動産において建築をする際、各住宅メーカー・工務店などから、建築する建物の構造や規模などにより地質調査・地盤改良を求められる場合があります。その費用は買主の負担となります」 

あれ? 先日熱海であった宅地造成時の盛土・切土じゃないですが、地盤改良が必要となるケースがほとんどだと思ってよいと思います。
一宮市の場合、木曽川流域における自然堤防の地形で、砂礫層もあり、改良を求められるケースが大半です。液状化の可能性もやや高いと言われています。

これらを調査する費用は、施主の負担となります。 

見えない費用2. 解体費

古家がある場合、その古家を取り壊さなければ、次のステップには進みません。
解体業者については、建築会社が併せて手配いただけるケースもありますが、その工程をしっかり把握していないと、地中埋設物などが見えぬままとなるケースも散見されます。
また逆に、天然石等、地中にあったものをわざわざ掘り出して、処分費を請求するケースも見受けられます。

こういったトラブルをなくすためにも、解体業者の手配は注意が必要だと思います。
重機の搬送にいくらかかるのか?
地中埋設物を撤去したら、地盤面が下がってしまった等、色々注意が必要です。 

見えない費用3.公共インフラ整備費用

水道や下水、ガスなどがこれにあたります。
通常、水道加入権がついている土地なら敷地内配管費用の請求となりますが、道路掘削を必要とする引込となると、その費用は業者によって差が生じます。

安いほうがいいという方もありますが、湧水などが生ずる地域ですと、その掘削方法も注意が必要になるケースがあるので、費用は一概に言えません。

浄化槽設置が必要な場合も、排水承諾など手続きを業者に任せることになります。 
 

見えない費用4. 外構工事費用

カーポートやエクステリア、門・塀などがこれにあたります。メーカーに手配を依頼すると、高額になるというお声をよく聞きます。
ご自身の思うデザインが…という方も。

凝ったものにすれば高額になりますし、汎用品を上手に使えば割安に仕上がると思います。 

本体価格だけじゃない…

上記の他、必要となる諸経費は以下のとおり…

1.本体価格
2.建築確認申請等、役所への届出手続き費用
3.設計料
4。内装オプション(エアコン・カーテン・照明)
5.登記費用
6.融資を利用する場合の諸費用
7.火災保険料
8.新たな家具や家電などの費用 
 

よくある一括見積は利用するべきではない!

不動産売却や、自動車の売却等、情報会社がまとめて複数の業者を紹介する仕組みがありますが、個人情報の垂れ流しにすぎません。

不動産売却等においても、業者間においては、あまり活用をしたがらない会社も多くみられます。
リアルアイも、一括査定サービスサイトへの登録は面談ができる方以外には行っておりません。

資料請求だから・・・とクリックをしてしまうと、電話や訪問による営業の嵐にあいます。
リアルアイでは、大手・中小を問わず、信頼のおける工務店と提携をしています。ご希望の方にはご紹介を差し上げております。

住宅展示場へ行く前に…

ご自身の資金計画はどれくらいで検討されるのか?
月々の返済をどの程度にするのか?

これらを目線に入れたうえで、展示場に足を運ぶべきだと考えています。
資金計画がきちんとできない方へは、なかなか営業もしづらいところ。

概算でも構わないので、総予算、うち手元資金、借入検討額等をきちんと決めてからにしたほうが良いと思います。

普段、イベントをやっていないときの住宅展示場は閑散としています。
土日などにキャラクターショーをやるのは、家族をターゲットにした集客広告だと思ってください。 

土地がない場合は・・・

やはり相談の窓口は、ハウスメーカや工務店ではないと思います。
土地がなければ、家は建たない!ということを理解してから、建築プランを検討してみましょう。 
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