信託銀行に預金をするべきではない…

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2022年02月15日

信託銀行に預金をするべきではない…

銀行というところは、古い体質が消えない?

一般的には、庶民からタダ同然の金利で預金を集め、企業等に融資をしてその利ザヤを稼ぐ…
ここ数年は、金融機関が挙って「住宅ローン」に力を入れ、口座開設を促進した時期がありました。 

相続で一番困る…

タイトルの「信託銀行に預金をするべきではない…」という理由について
そもそも、信託銀行は 通常の金融業務を行う銀行と異なり、「信託業務」「併営業務」を行う金融機関です。

その信託銀行に預金をしていて、相続が発生した場合、何が起こるのか??
社長の伊藤は苦い経験をしました。 
「信託業務」を依頼していないのに…
個人の財産を管理・運用しようとする。 


そもそも論、相続人全員の合意がなければ、遺産分割協議書は作ることができません。
遺産分割協議書には、実印押印・自筆署名が大原則です。

相続の場合は、「遺言書」>「遺産分割協議書」>「法定相続」という順序での優先順位が定められていますが、遺言執行者が親族で「
遺産分割協議」を行うことを提案し、全員が同意したとなれば、その意は故人の「遺言書」を尊重して協議されるものだと思います。

今回、この遺言執行者が、「
遺産分割協議書」を作成することでのメリット、デメリットをきちんと説明していたら?

この席に、金融機関の担当者は同席しているはずがありません。

法的根拠がない書類の提出を拒否したところ、そのままスルーする結果になりました。
一般の方でしたら、100%言われるがままです。
社内的処理だけの理由に、実印押印の書類を提出できますか? 

地域の金融機関とは常に親密にする…

相続発生時、金融機関が何故、預金を指し止めするのか?
理由は財産権の争いがあったときに、困る立場に当たるからです。
なので、揉めない相続であれば、そこまで大げさな手続きを踏まなくても、すんなり進んでしまうことが大半です。 

通常、一般的金融機関においては1週間程度と言われています。
しかし、相続センターを設けている都市銀行や信託銀行は、送って2週間程度は預金の引き下ろしができなくなります。
その間、郵送手続きで対応する際、通帳は「金融機関が預かる」とありますが、それに対する預かり証は発行されません。
当たり前かもしれませんが、「銀行がそんな悪いことはしないだろう」という暗黙の信用から送付されるものだと思います。 

これが主要取引先だったとしたら?
あるいは、地域に根付いた地銀や信用金庫だったら?
ルール通りに手続きを行っても、比較的スピード感ある手続き完了ができるのではないでしょうか? 

やはり、地元金融機関とは密に接するべきですね。 

信託銀行は不動産の取扱いもする…

街で見かける大きなビル、いつ見上げても立派なあのビル…
登記事項を調べると、甲区欄に〇〇信託銀行となっているケースが結構あります。
その登記原因は「信託」という言葉に基づく内容で、所有権の移転がされているわけではありません。 
この土地・建物を利用し、「儲ける」「利益を上げる」ための運用を図るための投資物件(金融資産)として、売買も行っています。
これが本来の「信託銀行」の役割です。経済のトップを走る企業として役に立っているのでは?と思っています。ところが、小さな一般的な土地や戸建、マンションなどは関連子会社が取り扱いを致します…という仕組みを作っています。これがまた質が悪い…

銀行ではありません。子会社は単なる不動産会社です。
 
昨年夏に取引をした一般住宅の中古物件の取引で、この子会社が売側担当…
契約締結まで相当の嫌な思いがありました。

「物件案内時に、『買います』と宣言し、書面を30分後に送ったものの返事なし」
「あの物件は一番手がいて…」と案内時に聞いていない内容が発覚する。

買い手は満額回答での書面提出、その後再三引渡し条件の2転3転がある。

物件の引渡し時に前所有者の郵便物が
転送をお願いしたにもかかわらず、いまだに届く…
こういう細かい手続きはどうでもいいように見えて仕方がありません。
でも困るのは一般の方です。 

はっきり言います。
不動産取引に関しては、親会社の言いなりです。親会社がYESなら、子会社がNOと言えない環境にあります。どんなに利益相反であったとしてもです。国内には数少ない信託銀行、そしてその子会社の住宅販売会社、親方日の丸なんでしょうね!

元、大手不動産流通会社に長年勤めた私です。
このような間違った対応を今でもするのか?という体質は、いつまでたっても変わらないです。 

リアルアイではあたりまえのこと…

今回の信託銀行担当者の対応は残念だな…と思いました。

亡父は、元信託銀行の行員です。
そして財産を扱う相続のプロでした。
そのプロが時代とともに、変わりゆく相続のスタイルの変化にだんだんついて行けていなかったのか?と思うと、我々でも同じように若い方々から思われているのかもしれません。

実際、若き頃、成果能力主義だった時代に生きた私、先輩社員と言えど、業績が上がらないのに偉そうに!と思うことは何度もありました。
そして、業績を上げるために、日々苦労もし、学び、そしてまた活かすという経験を積みました。

自らも、まだまだ足らないことばかりなのか?と思うところですが、お客様の大切な財産を扱う砦となる金融機関の体質が変わっていないことに対しては????と思うばかりです。

今回の事案が、ある意味学びの場と捉え、リアルアイは、お客様からのご意見やご依頼を真摯に受け止め、対応をしていきます。 
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