2022年04月01日
不動産業界経験30年
代表取締役 伊藤は、平成4年(1992年)春に大学卒業後、不動産業界入りをしました。
東京新宿に本社のある会社でした。
〇写真は、京王プラザホテルと新宿三井ビルをつなぐ道路から撮影
約3週間の研修だった記憶ですが、当時を振り返ると…
携帯電話は、まだ高嶺の花。
街には高級外車が…
一方、平成バブルがはじけ、経済はこの後失速します。
就職先で人気だったのはメーカーで、不動産業に従事するなんて…と言われた時代でした。
業者に売るな!エンドに売れ!
当時の役員の言葉でした。
誰でも業者に買わせることはできるが、エンド(一般のお客様)に買っていただく営業は難しくなる時代だと…
実際、売物件を募集することから営業のイロハを学んだのですが、毎日チラシまきの生活…
名古屋圏で配属された同期は、都心部のマンションエリア中心だったのに対し、伊藤は戸建中心の郊外のエリアだったこともあり、中々数がさばけません。
数打てばあたる…そんな時代ですから、正直初契約も同期の中で一番最後でした。
さておき、この言葉が、転職した会社では真逆でした。
『売る動機が必要に迫られるなら、業者に買わせ、転売を!』
多くの営業マンが、そういう姿勢になっていたのでしょう。
そんな時に、トップセールスだった人は、業者買取を上手に利用して業績を上げるスキームが主でした。
しかし、今でもリアルアイの基本は、一般顧客向けの仲介だと思っています。
業界経験30年ですが…
単に会社に属しているだけなら、誰でも真面目に勤めればできる話です。
しかし、大手不動産会社2社、通算23年の勤続中には、店舗の責任者や新規開拓の営業手法を取り入れる部署での裏方に徹した時期、法人を対象にした時期、そして営業マン時代は数多くの取引実績を残す中、自らの家族が所有する不動産の管理や相続税対策、そして自らが相続人となることも経験いたしました。
特に自らが相続人となった今年、不動産所有者でなければ中々理解できない管理の重圧等も。
ここ最近では、貸している土地や家の借主様とのやり取りに追われる状況になりました。
〇大手不動産会社にいましたが、通り一遍等の取引しかしていないわけでもなく、まさにこれからの時代は専門性が問われると感じています。
一方、単純に買取再販売だけを行っている業者さんは、近年の消費者保護の立場から、大手は特に『入札方式』 で買い手を競わせる営業手法に代わっていると聞きます。
適正な評価で取引をすれば、『土地相場の高騰』も起こらないのですが、「慢性的な物件供給不足」と称し、消費者を煽るような表現が多いので、ここ最近の売買取引件数は大幅に減っています。
〇一方、購買層のニーズは変わっています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、不動産に対する価値観が大きく変わろうとしています。
何故なら、「今買い時か?」と考える人が、2003年度以来、過去最低水準になったという統計があります。※(「不動産の日」アンケートによる)
その理由は、「不動産価格(価値)が下落しそうだから」と思う人や、「安定した収入が維持できるか?不安」「天災地変が心配」等があるようです。
一方、【持ち家派】と【賃貸派】は前年対比、【持ち家派】が増え、全体の比率でも80%近くになったそうです。
これらのニーズの変化に対応していくことも、不動産業者としての責務だと感じています。
生き残る不動産業者として…
情報がない!
物件がない!
それでは不動産業者も生き残れません。節目となる今年は、より専門性を高めたご案内ができるよう取り組みをしていきます。
〇相続前(相続対策)に対するご提案
〇相続後(諸問題解決)に対するご提案
〇借地借家法問題で悩む地主様、オーナー様に対するご提案
今まで以上に、これらに特化した営業に徹することにします。